蓄膿症「慢性副鼻腔炎」

副鼻腔は鼻から目の周囲にかけてあります。慢性副鼻腔炎とは副鼻腔に膿(鼻水など)がたまることによって、鼻づまりや不快な匂いを感じるなどの症状が出現している状態のことを指します。




 原因には、副鼻腔の構造や鼻粘膜の肥厚による器質的なものが挙げられ、さらにアレルギーなどによる炎症により鼻粘膜の機能が弱くなり二次的に重症化するものがあります。

 西洋医学では

1.保存療法

2.手術治療

3.術後治療 の三段階にわけて治療します。

 蓄膿症・慢性副鼻腔炎と診断されて2~3か月は保存療法(抗生物質や抗炎症剤などの投薬治療)を行い、それ以降に改善が認められなかった場合に手術を行います。そして、術後は手術に影響による副鼻腔の炎症が治まるまで1~数か月かかるため、その間も投薬を中心とした治療を行います。



 蓄膿症・慢性副鼻腔炎に対して当院では、鍼灸治療を施術して改善を試みます。


まずは全身治療として、仰向けで免疫力向上、抗炎症作用をもたらすツボ(手足に多く見られる)に鍼をします。また中でも特に重要なツボには刺した鍼の上にお灸を乗せる灸頭鍼を一緒に施すこともあります。  

蓄膿症の症状がある場合は、上記の刺鍼とともに副鼻腔周辺にも刺鍼と通電を行います。 これにより血液循環の改善・鼻粘膜の機能向上・膿の排出促進を狙います。 ある程度症状が落ち着くまで週1~2回のペースで受診していただくことが好ましいです。    



写真の患者は当院に実際にお越しになられて症状の改善が認められた患者様です。


治療の結果

鼻汁 や つまり感、悪臭はかなり消失、鼻汁・痰の睡眠時排出量が激減

膿が減少したことにより正常な匂いを感じることができ、味覚も少し戻ってきているとのこと。


しかし、以前に副鼻腔炎の手術をしておられ、パイプを鼻から喉に通しておられるため、鼻汁が直接喉に落ち、排痰動作をよくする。頻回の排痰動作により首から胸、喉周囲の筋肉に高度に緊張が見られました。


当院独自の全身治療に加えて、局所治療を加えることで最大限の効果が期待できます。



現在も治療は継続中です。

以前までは週1回の治療ペースでしたが、2019年1月より2週に1回のペースになりました。


蓄膿症「慢性副鼻腔炎」は非常に生活の質を落とす疾患であり、生活上うっとおしさを強く感じる疾患でもあります。もし、この疾患に悩んでおられる方がいらっしゃいましたら一度当院までお電話の上、ご来院ください。


診療料は当院HPの一般診療の欄をご参照ください

電話番号 075-634-6605

悠鍼灸院 - 伏見院

患者様各々に合った治療を行うことで生活に"彩り"を添えることを目的としています

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