2019年3月 日中友好オリエント研修の旅.Vol1
みなさんこんにちは!
今回の記事はタイトルにあるように「日中友好オリエント研修の旅」についてです!
この旅は、僕が学生の1回生の時からずっと参加しているもので、今回で7回目の参加になります。
Vol.1では、中国に行って、何をしてきたのかということを記事にしたいと思います
中国研修は20回を上回って開催されています
元々はオリエント出版社という中医学における古典を日本で取り扱っている会社の社長が開催していた「オリエントセミナー」という勉強会から発生した研修の旅です。
日本における鍼灸師は、国家試験に合格することで、患者様の身体に触り施術を施すことのできる立場にありますが、薬(西洋・漢方ともに)の処方や外科的処置などは医師のみが可能であるため、鍼灸師には禁止とされています。
しかし、中国における鍼灸師とは「東西結合医師」といい、中国国内において医師と同じ扱いをされています。
なので中国では西洋医学のプロフェッショナルでありながら、東洋医学のプロフェッショナルでもある人材が多くいます。この中でも大きな大学の教授に上り詰め、功績を残すことで、国から認められた中医師のことを「老中医」と言います。
老中医の先生は、中国に住む人たちや、他国から中国に留学に行った人たちでさえ簡単には会うことができないような中医学にの大家の先生方です。この研修は、そんな先生方から直接教わることのできる唯一といって過言ではない勉強会です。
今回の研修では6名の先生に来ていただきました。
1.劉保延先生
中国中医科学院副委員長・教授を務める傍ら、世界鍼灸学会の会長を務める先生で、臨床において火鍼(鍼の先端を火で炙り、白くなるまで熱された時点で打ち、すばやく抜く鍼)を用いて難病治療を行っている先生。
今回は普段の診療で使用している火鍼について講義と施術者としての心の持ち方について非常に有意義な講義をしていただきました。
2.楊金洪先生
中国中医科学院鍼灸医院院長を務める。30年以上に及ぶ医科学研究と臨床経験があり、主に神経系統の疾患に強い鍼灸治療法を持っている。中医薬標準化・神経系統における疼痛に対する鍼法も研究されている。
今回は顔面神経麻痺など中国において一般的な疾患に対する鍼灸治療についての講義をしていただきました。
3.付国兵先生
北京中医薬大学教授、付属東方病院主任医師を務める。中国推拿(中国式指圧)を用いて頚椎症や肩関節周囲炎、腰痛症、坐骨神経痛などの整形疾患をメインに治療し、さらに糖尿病や胆嚢炎や生理痛などの内科疾患も治療をしている。
今回は上記の整形疾患をメインに頚椎症から来るめまいや頭痛、メニエール病の治療。さらにお腹の診かた(腹診技術)を講義していただきました。
4.熊雲先生
北京。望京医院主任医師であり医学博士を務める。30年以上の臨床経験があり中国の中央TVにおいても鍼灸学について講義を行う先生です。各種神経疾患、脳血管障害、めまい、頭痛、痴呆、神経衰弱、耳なり、難聴、リウマチなどの膠原病、アレルギー性疾患、帯状疱疹、更年期障害など幅広い疾患を治療している。
今回は脳血管障害、抹消性顔面神経麻痺、めまい、片頭痛、神経衰弱、胃腸疾患、心筋梗塞、不眠症、耳鳴り・耳漏、アレルギー性鼻炎、腰痛についてきめ細やかに鑑別方法、施術方法を講義していただきました。
5.銭超塵先生
北京中医薬大学教授、博士指導員、中医文献家を務める。鍼灸における四大経典(黄帝内経、難経、神農本草経、傷寒雑病論)読み解く。
今回は訓読法などの文献研究法を用いて四大経典をはじめとする古典がどの年代、時代に作成されたものか等これまでのご自身の研究内容を講義していただきました。
6.趙吉平先生
北京中医薬大学東直門病院鍼灸科主任、博士指導教官を務める。北京市優秀中医臨床人材として、日本、韓国、台湾、香港、フランス、スペイン、ブラジルなどに派遣され講義を行っている。また「針灸学図解表」をはじめとする多数の書籍を世に送り出している。
今回は数多の臨床経験の中から、睡眠障害と癌性疼痛に対する鍼灸治療の診たてや治療方法を実技を多めに講義していただきました。
2019年の日中友好オリエント研修の旅では以上の先生より講義を頂き自身の臨床のレベルアップに直結する実感が得られました!
全部はかけないですが、今後の更新では詳しい内容を少しずつ紹介できればと思っています!!
あとは中国北京市内を少し観光したのでそれも紹介できればと思っています(^▽^)/
※写真中央左側の着席している女性:楊金洪先生
写真中央右側の着席している男性:野瀬社長(今研修の主催者)
写真一番右端の髭面:悠鍼灸院院長 道端悠馬
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